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ダイカット名刺の意義

2020-02-24
名刺11

名刺の中でも比較的上質の紙を使用して、かつデザイン性も高いダイカット名刺は、その高級感ゆえに渡す相手に好印象をもたらしました。名刺ホルダーに入れても見栄えがしますし、硬質な紙のためとても存在感を放ったものです。

しかしデジタル化が進む現在、はたしてダイカット名刺はその手間やコストに見合うものなのでしょうか。

⇒あなたの名刺は縦型?横型?正しい名刺の渡し方を確認しましょう

ダイカット名刺とは

ダイカット名刺とは厚紙やプラスチック板でできた名刺を、型でくりぬいたりエンボスしたりしてデザイン化するものです。よく見るものとしては社章などのデザイン型を裏から押し出し、浮きだたせて見せるものがあります。

また、名刺の形そのものを切り取ってデザイン化するものもあります。丸角名刺の極端なものだとイメージしてもらえればよいでしょう。

ダイカット名刺のメリット

ダイカット名刺は、そのデザイン性から、相手に驚きを与えることができます。まず型押し・型抜きという特性があるため、名刺そのものに硬さや厚さが必要となり、自然と高級な紙(場合によってはプラスチックや薄い金属などの場合も)になります。

高級な材質はよいイメージを相手に与え、名刺交換という初対面の場ではとても有利です。また、名刺の形自体をカットしたものでは、その奇抜さから話のネタにもなりますし、印象も強く残すことができるようになります。

後日、相手が名刺整理をする際にもきっとしっかりとあなたの印象が残っているはずです。また、ダイカット名刺は整理された名刺ホルダーの中でも異彩を放ちます。ある程度の厚みがあるだけでも存在感はありますし、多くの名刺がただの四角い薄紙であることを考えると名刺ホルダーを開いただけでその存在がめだつダイカット名刺は、やはりワンランク上の名刺であるといえるでしょう。

ダイカット名刺の注文方法

以前、名刺は町の印刷屋さんに注文をすることが主流でした。ダイカット名刺についても、多くの印刷屋では加工が可能で、それなりに費用と時間はかかりますが、注文を受けてもらえたと記憶しています。しかし、印刷の技術が進歩し、比較的安価な業務用プリンターが普及しはじめてから名刺の作成は印刷を専門でおこなっている企業・店舗から写真屋さんなどへ広がり、今では個人でも名刺作成を請け負う業者が増えてきました。

こうした小規模な印刷業務をおこなう業者は、ダイカットマシンなどの設備を持っておらず、通常の印刷以外の注文を受けてもらえないケースがほとんどです。ただし、インターネットは便利なもので、「ダイカット名刺」で検索すれば、作成してくれる業者がいくつも出てくるので、こうした業者に注文すれば何も問題はありません。

ダイカット名刺の価格

業者により価格はまちまちなので、相場感を伝えるのはむつかしいのですが、型の作成と抜き作業でだいたい5000円~10000円程度でしょうか。

もちろん紙の材質やコートの有無、デザインの複雑さ、色の数やその他さまざまな要因で価格は変わってきますので、実際のイメージを持ってからいくつかの業者のホームページを見てまわったほうがよいかと思います。

ハンドメイド

業者に注文をする以外に、自作するという方法もあります。ダイカットマシンで検索すると、安いものであれば数千円でいくつか商品が出てきます。名刺印刷業者にダイカット前の名刺を注文し、加工のみを自分でおこなえばよいわけです。

ただし、手間と価格を考えるとやはりまとめて業者に注文してしまうほうをオススメします。

名刺の役割

ここで視点を変えて、名刺の役割について考えてみましょう。日本の名刺文化は海外に比べて少し特徴的で、商談の場で受け取った名刺を机にそのまま置くのではなく名刺入れを下敷きにしたり、役職の高いひとの名刺をやや上にして置いたりと、相手の気持ちを尊重する日本人ならではの慣習が見られます。

どう名刺を置くかはいいとして、名刺に記載されている情報は、氏名・社名・部署名・役職・住所・電話・メールアドレス・会社の公式URL・会社のモットー・取得している資格・主な取り扱い商品といったところが一般的でしょうか。

また自分の印象を残すため顔写真や似顔絵イラストを入れているひとも多いですね。ちょっと変わったところでは、趣味や休日の過ごし方などのプライベートな情報を加えて親近感をアピールするケースもあるようです。いずれにしても名刺とは氏名や電話番号・メールアドレスなどの連絡先情報が基本で、これに印象づけるなんらかのマークをつけているひとが何割かいるといったところでしょう。

名刺に記載してある連絡先情報はたいていが無機質なもので、受け取った側がこれを記憶することはほとんどありません。これに対し、趣味や会社のモットーなどはこれを話題にすることもできるうえ、記憶もさせやすいといえます。

顔写真やイラストは事務所に戻ってから「これは誰だっけ」と混乱することを回避することができます。

ダイカット名刺でのアピール

ダイカット名刺は、これまで述べた無機質な情報・記憶のフック以外の名刺の役割として、「センス」を相手に与えることができるひとつのツールであることを特筆しておきます。ただし、ここでいうダイカットは社章をエンボスしただけの変わり映えのしないものではなく、名刺の形そのものが四角でなかったり、デザイン的なくりぬきなどやや奇抜なものに限ります。

きっと受け取った側は、変わった名刺に驚き、相手の個性に注目します。相手がどう思うかをあらかじめ考えて話せば、ダイカット料金以上の印象を相手に与えることはそれほどむつかしくはないでしょう。

名刺情報のデジタル化

最近では受け取った名刺をスキャンして、必要な情報をテキスト化し、アドレス帳としてデータ保存するひとが増えています。アナログの時代は、今後連絡をとるのに必要なひとの名刺をすべて名刺入れに入れておいたり、事務所に戻ってから自分の手帳に情報を書き写したりしましたが、いずれの方法も情報の更新という点においてたいへん不便でした。

デジタル化すればコンパクトなうえ、よく連絡をとるひとを上位にもってくることなども容易で、部署名や役職の変更にもフレキシブルに対応できるようになりました。さて、ここでスキャンした後の名刺はどうなってしまうのでしょう。

おそらく大きな名刺ファイルに入れられ、デスクの一番下にしまわれるのでしょう。ひどい場合には何十枚・何百枚の他のひとの名刺といっしょに輪ゴムでとめられて…。もちろん、名刺に求められているのは必要・正確な情報を相手に渡すことなので、デジタル化された時点で使命を終えているともいえるわけですから、それでいいとも言えます。

ダイカット名刺を渡す意味

デジタル化されてしまえば用済みとなる名刺ですが、やはりデザイン性の高い名刺は受け取った側の印象に残るものです。スキャンされてデスクの奥にしまわれてしまう名刺だからこそ、相手の記憶に残るものにするのはひとつの作戦です。

むしろこれからの名刺のひとつの可能性として、ダイカットはチャンスがあるのかもしれません。